赤ちゃんの寝かしつけがいらなくなって夜泣きもいらない、魔法のような「ジーナ式(ジーナ式スケジュール)」を知っていますか?
赤ちゃんを子育てする時に多くのママが苦労するのが、「夜泣き」「寝かしつけ」「グズリ」「睡眠不足」の問題。
私も赤ちゃんの月齢が小さい頃は、夜中も授乳するために連続3時間しか寝られず、さらに夜泣きも起こるともっと睡眠時間が減り、気力・体力ともに限界でした。
そんな時知ったのが、ネントレ(ねんねトレーニング)の一つでもあるジーナ式です。
ジーナ式で赤ちゃんを育てるようになってからは、
- 一人で寝てくれるから抱っこで寝かしつけしなくていい
- 夜泣きともほぼ無縁
- 夜の自分の時間がたっぷり持てる(寝不足解消)
- 日中の意味不明なぐずりがない
とストレスがなくなり、親子ともにご機嫌で過ごすことができました。
そんなジーナ式とはいったいどんな育児法なのか、やり方(寝かしつけ方)やメリット・デメリット、月齢別スケジュール例、うまくいかない時のトラブル別対処法などジーナ式について徹底解説します。
※この記事はジーナ式のまとめページでもあるので、こちらからすべてのジーナ式関連記事にアクセスできます。
目次
ジーナ式とはどんな育児法?
ジーナ式とは、イギリスのカリスマ・ナニーであるジーナ・フォードさんが編み出した赤ちゃんのためのスケジュールに沿った育児法で、ネントレの一種とも言われています。
ミナ
ジーナ式の基本のメソッドは、
- 毎日同じ時間に体内リズムに合わせた寝る・食べる(授乳する)などのスケジュールを実行することで、生活を習慣づける
- 結果、抱っこで寝かしつけをしなくても赤ちゃんが一人が寝られるようになる
- 体内リズムが整うから、体内リズムの崩れで起きる「夜泣き」がなくなる
- 一日に必要な授乳量を昼間しっかりしておくことで、夜の授乳がなくて済む
- 日中しっかり起きている時間を確保することで、その分夜ぐっすり長く寝る
まさに魔法のような、ママも赤ちゃんもハッピーになれるメソッドです。
生活の習慣づけってどういうこと?と思うかもしれませんが、大人だって毎日夜12時に寝ていたら12時過ぎると眠くなるし、毎日6時に夜ご飯を食べていたら6時になるとお腹すきますよね。
反対に、寝る時間がある日は11時、ある日は1時、ある日は3時とバラバラの時間だと、12時になっても特に眠くなることはないと思います。
赤ちゃんも同じ人間なので、それと一緒です!
じゃあその生活リズムはどのぐらいで整うのか心配な方もいるかもしれませんが、
「習慣は3日でつく」
と言われています。
正直、最初は今までバラバラの時間で過ごしていたのを軌道修正するのに苦労すると思います。私もそうでした。
でも、まずは最初の3日間だけ頑張ってください。
その後は嘘のように楽になります。
ジーナ式の詳しい内容はジーナ・フォードさん著書の快眠講座にも書かれていますが、結構分かりづらいです。
当ブログではこの本の内容を実践の体験談も交えながら分かりやすくお伝えしていますが、本も基本の部分なので両方読むとより理解が深まると思います。
ジーナ式は赤ちゃんを抱っこしなくてサイレントベビーにならないのか気になる方は、以下の記事でジーナ式に関する10の疑問を解消しているのでご参考ください。ジーナ式スケジュール10の疑問!いつから始める?外出時の寝かしつけは?
ジーナ式の8つのメリット
3年間のジーナ式実践中に感じたメリットはこちら。
1.一人寝できるようになるから寝かしつけから解放される
月齢の小さい赤ちゃんの頃はよくても、だんだん体重が重くなってきてからの長時間抱っこはかなりしんどくて腰も痛くなるので、寝かしつけをするのが大変になってきます。
でも、ジーナ式は寝かしつけ不要なのでその苦労がありません。
また、ジーナ式を使わずに赤ちゃんを育ててきた人はほとんど授乳で寝かしつけをしていますが、今はそれでよくても、卒乳後に
ママ
と寝かしつけに苦労している話をよく聞きました。
卒乳後のケアについてはこちら↓卒乳・断乳後のケアを母乳マッサージより安く済ませる神アイテム2選
2.日中のグズリがほとんどなくなる
そして眠くなりそうな時間に寝室に寝かせに行く、お腹が空きそうな時間に授乳するなど要求を先回りして満たしているので、赤ちゃんの日中のぐずりが減り、ママも赤ちゃんもニコニコ穏やかに過ごせるようになります。
ミナ
私の子供も赤ちゃんの時は日中ほとんどグズらず常にご機嫌で、せいぜいオムツが少し濡れてうなる程度だったので他のママから羨ましがられました(笑)
また、私も胃腸炎になって救急車で病院に運ばれたり、高熱を出したりと授乳中に何度か体調を崩してしまったことがあり、
ミナ
とベビーシッターを自宅に呼んで自分のそばでお世話してもらおうか本気で悩んだのですが(祖父母も遠方のため)、とりあえず自分でやってみて無理だったら呼ぶことに。
すると、私が授乳時以外何もせずずっとベッドで寝ていても赤ちゃんはグズらず自分で時間になったら勝手に寝てくれて、結局ベビーシッターも呼ばずに一日赤ちゃんと二人で無事過ごすことができました。
その時は、心の底から
ミナ
と改めて思いました。
3.赤ちゃんの泣いている理由が分かる
日中の無駄なグズリは減りますが、もし泣いた場合でも、
「そろそろ寝る時間だから眠いんだな」
「そろそろ授乳の時間だから、お腹がすいてるんだな」
「今は寝る時間でも授乳の時間でもないから、他の理由かな。暑いのかな?おしっこしてオムツが濡れたのかな?」
と喋れない赤ちゃんがどうして泣いているか理由が分かるのもすごく助かりました。
4.ママが体調不良の時代わりの人が世話をしやすい
特に授乳中は免疫力が低下するのでママは体調を崩しやすく、そんな時はパパやおじいちゃん・おばあちゃんに赤ちゃんの世話をお願いすることもありますよね。
そんな時でもジーナ式ではスケジュールが決まっているので、他の人に頼む時に
ママ
と伝えておくと世話がしやすい上、何より寝かしつけも不要のため、ママがいなくても赤ちゃんが一人で寝られます。
5.スケジュールが決まるから外出の予定を立てやすい
ジーナ式スケジュールでは、何時から何時までが昼寝と一日のスケジュールが決まっているので、お出かけの予定はそれを踏まえてあらかじめ時間を決めることができます。
普通の赤ちゃんは昼寝の時間が決まっていないので、何時から寝るかも分からないし、寝た後も何時に起きるか分からないので、つい「起きたら出かける」とアバウトな予定になってしまいますよね。
でも、ジーナ式スケジュールでは赤ちゃんの昼寝の時間はもちろんのこと、授乳や離乳食の時間も決まっているので、外出の計画も立てやすくなります。
おすすめのお出かけグッズはこちら↓買わなきゃ損!子連れのお出かけで苦労しないための神アイテム7選
6.夜の自由時間が12時間もあって家事が順調に進む
昼寝は多少他の赤ちゃんより短いと感じるかもしれませんが、その分夜は19時から翌朝7時まで連続12時間にまとまって寝てくれるので、ママはリフレッシュしたり溜まった家事を済ませることができます。
特に、離乳食の時期には離乳食作りにかなり時間をとられるますが、まとまった時間があるとその時間で作れるのは本当に助かりました。
離乳食で悩んだ時におすすめの記事はこちら↓離乳食初期・中期・後期・完了期の悩みを解消したい人は絶対に買うべき7つの神アイテムパルシステムとコープデリで離乳食が楽に!子育ての味方になる5つの理由
7.夜中に起きてしまっても泣かずに一人でまた寝てくれる
夜中に熱い・寒いなどやうんちでたまたま起きてしまった時でも、
- 赤ちゃんが自分で寝られない
- 赤ちゃんが泣いて(=夜泣きして)ママを呼ぶ
- ママが起きて抱っこで寝かしつけ
- 再び寝る
という流れが普通で、そのせいで睡眠不足になるママもいます。
でもジーナ式で育った赤ちゃんなら、普段から一人で寝ているので泣かずにそのまま一人で寝られるので、ママが夜中や明け方に起こされることがありません。
これも私が睡眠不足にならず朝まで安眠できた理由の一つです。
ジーナ式で例外的に起こる夜泣きの原因と対処法は、こちらで詳しく紹介しています。意外と知らない夜泣きの6つの原因!ジーナ式でも例外的に起きるのはどんな時?
8.早期トイレトレーニングに成功しやすい
ジーナ式を実践すると、睡眠や食事の時間が決まっていて生活リズムも整うので、自然とおしっこやうんちが出る時間も決まってきます。
なので、早期トイレトレーニングにも成功しやすい。
詳しい理由は『ジーナ式で育った赤ちゃんがトイレトレーニングに成功する理由』で紹介していますが、そのおかげで私の子供も生後10ヶ月でトイレでうんちやおしっこをすることに成功。
その後は無理のない範囲でゆる~くトイトレを継続し、最終的に2歳6ヶ月※でおむつがはずれました。
遅い子では幼稚園に入ってもおむつをしている子もいて、幼稚園がおむつ禁止の園だと苦労するという話を聞きます。
そして、体内リズムが整うので早い段階から夜中のおしっこがなくなり、おむつはずれ完了前から一度もおねしょをしたことがありません。
他のお子さんでは、日中のおむつははずれたのに夜中のおむつは3歳を過ぎても全然外せないという話もよく聞くので、そういう時ジーナ式&早期トイレトレーニングをしておいて本当によかったと思います。
早期トイレトレーニングの進め方や、短期間で成功させるための必須アイテム、トイレトレーニング完了までやったことはこちらにまとめているのでご参考下さい。成功するトイレトレーニングの進め方!方法、必須アイテム、疑問解消まとめ
ジーナ式の5つのデメリット
私が3年間ジーナ式でネントレをしてきて感じた5つのデメリットはこちら。
1.外出するのが憂鬱になる
ジーナ式スケジュールでのスケジュールが順調にいくと、スケジュール通りにすればうまくいくから外出してスケジュールを崩されたくないと思うことがあります。
家族だけでの外出であれば時間を調整できるので特に問題ありませんが、友人と会う時など誰かと時間を合わせないといけない時、
ミナ
ミナ
と思ってしまい、特に月齢の低い時はお出かけするのが憂鬱になりがちでした。
2.スケジュール通りにいかなかった時寝かしつけ方がわからない
普段時間になって寝室に行くと、子供が勝手に寝てくれるので寝かしつけをしていません。
そうするとスケジュールから時間がずれて子供が一人で寝られない時、どう寝かしつけをしていいかわからず困ることがあります。
スケジュールがズレた時の対処法はこちらの記事をご参考ください。ジーナ式スケジュール10の疑問!いつから始める?外出時の寝かしつけは?
3.外出先で抱っこをしても寝てくれない
普段抱っこで寝かしつけをされている赤ちゃんは、赤ちゃんの中で「抱っこ=寝かしつけ(入眠儀式)」の法則ができているので抱っこしてユラユラ揺らしたりすると寝ていきやすくなります。
でもジーナ式で育った赤ちゃんは普段一人で寝ているので、「抱っこや授乳=寝る」に結びつかず抱っこで寝かせようとしても目がぱっちり開いたままなんてことも。
お出かけをした時に、普段家にいる時なら部屋を暗くして寝ている時間なのに外出先で寝られず、赤ちゃんが眠くなって泣くこともあると思います。そうすると・・・
- ベビーカーのシェードを下ろして暗くしてそっとするのが一番寝ていく
- でもそれだと周りの「なんで抱っこしないのか」という目線が気になる
- やむを得ず赤ちゃんを抱っこする
- 抱っこすると赤ちゃんが寝られなくて泣く
- ①に戻る
この悪循環です。
ジーナ式の入眠儀式のやり方は、こちらの記事で具体的に紹介しています。生後9ヶ月のジーナ式悩み相談2【掛けシーツを突破してはいずり回る】
4.旅行や実家で一人寝のための個室を作るのが難しい
ジーナ式では、赤ちゃんが寝る時は「真っ暗な部屋に一人で」が大原則。
家ではそれができても、里帰りした実家では家族がいっぱいいて暗くできなかったり、ましてや旅行先の部屋で扉で仕切られた2部屋を用意するのは結構難しいです。
5.日本では一人寝の認知度が低く周りからの理解が得にくい
このことは、ジーナ式の寝かしつけ方を知った時に多くの方が頭をかすめたのではないでしょうか。
ジーナ式産みの親であるジーナ・フォードさんのいるイギリスでは当たり前の一人寝も、日本では赤ちゃんは親が寝かしつけるという考えが一般的で、ジーナ式はかなりの少数派。
日本でもねんねトレーニング(ネントレ)という考えもでてきてはいるものの、まだまだ浸透は浅く、ジーナ式のことを「泣かせる育児」「放置」と誤解している人もいるのが現状です。
じゃあこの5つのデメリットへはどう対処すればいいのか?
実際に私が行ってきたデメリットへの対処法を以下の記事で詳しく解説しているので、困った時はご一読下さい。ジーナ式スケジュールの5つのデメリットとデメリット対処法
ジーナ式の基本のやり方と寝かしつけ方法
ジーナ式の基本的なやり方、寝かしつけのルールはこちら。
- 眠くなる前に寝室に行き、赤ちゃんが自分で寝る(セルフネンネ)
- 授乳と睡眠は切り離し、あくまで授乳と関係ないところで一人で寝る
- 基本的にはギャン泣きしても抱っこもしない(慣れるまでお腹ポンポンぐらいはOK)
- 母子分離の考え方で、赤ちゃんが寝室で寝ている時ママは別室
- 寝る時は昼間でも電気を消してカーテンを閉めて真っ暗にする
→明るい=起きる、暗い=寝ると区別をつける - 月齢に合ったスケジュール通りに毎日を過ごす
母子別室だと赤ちゃんの様子が分からないので、本ではベビーモニターを使用して観察することがすすめられていました。
私は「そこまでしなくても・・・」と思ったので、扉を少しだけ隙間を開けておいて定期的に隙間から子供の様子を覗いていました。
でも他のジーナ式実践している方では、ベビーモニターを使われている方が多いようですね。
基本的には上記のルールに従ってスケジュール通りに授乳(離乳食)や睡眠をするようにしていれば、一人で寝られるようになります。
その他細かいルールや昼寝や夜寝がうまくいかない時に見直すべきポイントを以下の記事にまとめたので、失敗したと思って諦める前にはぜひご一読下さい。ジーナ式スケジュール必須6箇条!昼寝しない、夜中起きる時見直すべきポイント
ジーナ式月齢別スケジュール実行例
ジーナ式の基本のやり方が分かったら、月齢にあったジーナ式のタイムスケジュールを毎日こなします。
ミナ
挫けそうになったら、3日間我慢してその後楽になるか、今我慢をやめてその後ずっと苦労するか天秤にかけてみて下さい。
月齢別のそれぞれのスケジュール実行例、気をつけるポイントは月齢別の以下の記事をご確認ください。
ジーナ式でうまくいかない時の原因別対処法
赤ちゃんはロボットではないので、成長や何かしらの原因でジーナ式がうまくいかなくなることがあります。
その場合の対処法を原因別に紹介します。
夜泣きする場合の5つの原因と対処法
ジーナ式をスケジュール通りに実行しているのに、夜泣きしてしまう場合の原因と対処法を一つ一つ解説していきます。
意外と知らない夜泣きの6つの原因!ジーナ式でも例外的に起きるのはどんな時?早朝覚醒(明け方起きる)の4つの原因と対処法
赤ちゃんが4時や5時などの朝方早くに起きてしまう(早朝覚醒)の原因は必ず4つのケースのどれかに当てはまるので、4つの原因の見極め方と実際に効果があった原因別の対策を紹介します。
ジーナ式早朝覚醒の4つの原因!赤ちゃんが早起きすぎる時効果があった対策後追いをして一人寝できない時の対処法
ジーナ式に限らず、生後9ヶ月前後から赤ちゃんはママの後追いをするようになります。
ミナ
後追いする時にどうやって赤ちゃんを一人で寝かせればいいのか、実体験を踏まえて対策を紹介しています。
生後9ヶ月頃に始まる後追いの原因と対処法はこちら生後9ヶ月のジーナ式悩み相談2【掛けシーツを突破してはいずり回る】
1歳以降に再発する後追いや添い寝でしか寝なくなった時の対処法はこちら後追いで赤ちゃんが添い寝・抱っこでしか寝ない時のジーナ式対策と実践例
2歳の昼寝の必要性と嫌がる時の対処法
2歳になってイヤイヤ期真っただ中になると、急に昼寝をするのを嫌がるようになります。
- 昼寝は何歳まで必要?保育園や幼稚園の昼寝は?
- 2歳前半で昼寝を嫌がった時効果があった対処法
- 2歳後半で再び嫌がった時の2種類の対処法
- 昼寝をなくす時のスケジュール例と一日の過ごし方
などを実体験や調査した情報を元に、分かりやすく解説します。2歳が昼寝しない・ぐずる時効果があった3つ対処法!昼寝はいつまで必要?
ジーナ式育児法とメリット・デメリットまとめ
ジーナ式にはデメリットもあるのになぜ3年間もジーナ式で子供を育てたかと聞かれたら、デメリットを上回るメリットを感じたから。それに尽きます。
もし二人目を育てたり、タイムマシンで子供は生まれる前に戻ったとしても私はもう一度ジーナ式で育てます。
こちらのページを見ていただければジーナ式のことがすべて分かるよう説明したつもりですが、やっぱり元のジーナさんの本を一度読んでみたい!という場合はこの本も手元に1冊置いておくと安心です。
また上記トラブル別対処法以外に、他のママから受けた「こういう場合はどうすればいいの?」というケース別の悩み相談と対処法は以下の記事で一覧にしています。ジーナ式スケジュール実行中うまくいかない時の個別相談コーナー
ミナ