子供が大きくなり外出する機会も増えてくると気になってくるのが、他の子供とのトラブル。
特に「他の子供のおもちゃをとる・とられる」「友達を叩く・叩かれる」「友達と遊ぼうとしない」「どうぞができない」などのトラブルは多く、どのママも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
今回は、1歳・2歳児が友達とトラブルを起こしやすい理由と専門家「柴田愛子先生」によるシーン別トラブル解決法をご紹介します。
参考:こどもちゃれんじぷち10月号の保護者向け情報誌より
目次
1歳・2歳児の友達とのトラブルはなぜ起きる?
専門家の柴田愛子先生によると、1歳・2歳の子供にはまだ「友達」という感覚がなく、一人遊びが主流。
周りは気にせず自分のやりたいことをやり、相手の気持ちを気遣う能力はまだ未熟なんだそうです。
そして一見大人から見たらトラブルに見える「おもちゃを取り合う」「泣く」という行動も、まだあまり言葉を話せない子供なりの立派なコミュニケーションなんです。
このようなトラブルを経験していくことで子供は成長していくので、ママにとって必要なのは友達とのトラブルを予防することではなく、起きてしまった時どう対処するかなんです。
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悩み1.友達のおもちゃを取る・叩く
なぜ取ったり叩いたりするの?
1歳・2歳児は、まだ物に「所有者」がいるという認識がないので、ほしいと思ったらすぐに手を出します。
感情をまだうまく言葉にできない子供にとっては「取る」「叩く」は一番ストレートな自己表現です。
子供
と子供は言えない代わりに、黙っておもちゃを取ったり友達を叩いたりしてしまいます。
解決方法
自分の子供が叩いたり乱暴なことをしても、育て方が悪いわけではなく単に自我が強い子供なだけなので心配する必要はありません。
何もしてない時から「叩いちゃだめ」「触っちゃだめ」と言ってしまうと言葉の話せない子供のコミュニケーション手段を奪ってしまうので、子供をよく見ておき友達を叩いたりしてしまった時にすぐに相手の子供とママに謝ることが大切です。
叩いたりする乱暴な行動は、言葉で気持ちを伝えられるようになると次第に減っていくので安心して大丈夫です。
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先輩ママの体験談・対応
実際にこどもちゃれんじぷちの先輩ママが自分の子供や相手の子供・ママ友に対応した方法をご紹介します。
相手の親子には一緒に謝り、自分の子供には寄り添いながら「○○したかったんだよね、でも叩いたら友達は痛いよ」と伝えています。
(大阪府の先輩ママ)
「順番で一緒に遊ぼうね」と代わりばんこを提案します。
(東京都の先輩ママ)
しばらくは児童館には行かず親子だけで遊ぶようにし、時間が経ったら友達にも優しくなれました。
(東京都の先輩ママ)
謝っても嫌な顔をする親からは離れて、子供を近づけないようにしました。
(兵庫県の先輩ママ)
悩み2.おもちゃを取られたり、叩かれたりして泣く
なぜやられたままで泣くの?
こちらもまだ1歳・2歳児では「嫌」ということを言えないため、相手にやり返すのではなく泣いてしまう子がいます。
親から見ればやられっぱなしのように見えても、子供にとっては「泣く」という自己主張をすることで相手に対して抗議をしています。
子供
解決方法
おもちゃを取られたり叩かれたりして泣いている子供はしっかり自己主張してますし、逆におもちゃを取られても無反応な子供はおもちゃを「自分の所有物」と思っていないため平気な可能性もあります。
自分の子供が叩かれた時は、「叩くのは嫌だね」と相手を否定するのではなく「叩かれると痛いね、嫌だったね」と子供の気持ちを代弁するようにします。
先輩ママの体験談・対応
最初は泣いている子供を抱っこしてその場を離れ、言葉がわかるようになってからは「嫌なことは嫌って言うんだよ」と言うようにしました。
(兵庫県の先輩ママ)
遊びの中で「やめて~」とふざけながら言い合いっこをして「やめて」を言う練習をしました。
(岡山県の先輩ママ)
相手の親が見ていなかった時は気づいてもらえるように、親に聞こえるように注意しています。
(北海道の先輩ママ)
悩み3.友達と遊ぼうとしない
なぜ一緒に遊ばないの?
いつも家の中遊んでいた子供が、外で自分とは違う行動をする他の子供を見ると不安になることがあります。
とはいえ、怖がったとしても興味がないわけではありません。
子供
解決方法
友達と一緒に遊ばなかったとしても、ただ見ているだけでも刺激を受けます。
子供
子供が「帰りたい」と嫌がらない限り、慣れるまでは一緒に友達を観察してみましょう。
その場ではしなくても家に帰ってから友達がしていたことを自分でもやってみることもあります。
先輩ママの体験談・対応
無理にみんなと遊ばせようとせず自分の興味のあることで遊ばせていたら、3歳頃から急に友達と一緒に遊ぶようになりました。
(京都府の先輩ママ)
悩み4.「どうぞ」ができない
なぜどうぞができないの?
自分が大事にしているもの、遊んでいるものを貸したくないと思うのは当然です。
子供
そして「貸して」「どうぞ」のやりとりが本当に理解できるのは3歳後半なので、まだ1歳・2歳児ではどうぞは難しいのです。
解決方法
日頃からママが見本になって「貸して」「どうぞ」のやりとりを見せて、子供が真似することでだんだん状況や意味を理解できるようになっていきます。
相手の子供が貸してくれなかった時は、「大事なものだから嫌なんだって」と理由を伝え、他の遊びに誘うことで子供がすぐに気持ちを切り替えられるよう手伝います。
子供
先輩ママの体験談・対応
自分の子供にどれなら貸してあげられるか聞いて、選んだものを「どうぞしてきて」と言っています。
どうしても貸せない時は、「ごめんね、今日は貸せないみたい」と私が相手の子供に謝ります。
(大分県の先輩ママ)
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