保育園送り迎え用の電動アシスト自転車を散々悩んだ結果、ブリヂストンのビッケモブdd(2018年モデル)を購入。
購入後3週間乗って感じた、漕ぎ出し時、平坦な道、坂道(登り坂・下り坂)それぞれでの走行性や乗り心地を徹底解説。
また試乗だけではわからない生の感想で、気に入った点・逆にあまり良くないと感じた点もご紹介します。
ビッケモブddの基本性能、特徴、選んだ理由は以下の記事で詳しく解説しているので、ビッケのことをよく知らない方は先にこちらからどうぞ。
CHECKブリヂストンの子供乗せ電動自転車ビッケモブddとは?他にはない4つのメリット
目次
ビッケモブddに乗って走った感想
購入したのは、カタログにも掲載されていた人気色のホワイトのボディ×水色の水玉の予約チャイルドシートクッションの組み合わせです。
漕ぎ出し(出発時)の感想
普通の自転車は、止まっている状態から発車する時にペダルが固くて力を入れたり少し立って漕がないと進まないことがありますよね。
ビッケモブddの場合は、さすが電動アシスト自転車かつ両輪駆動だけあって、漕いだ瞬間「グイーン」と進む体感があり、多少の坂でも立つことなくスムーズに進みました。
そのため通常の電動自転車が後ろから押してもらっている感覚になるのに対し、両輪駆動は前から引っ張ってもらっている感覚になり、漕ぎ出しや登り坂が楽に進めたり、下り坂で強力なブレーキがかけられたりします。
平坦な道で走った感想
まずは、「パワー・オート・エコ」と3段階あるモードのうち、一番アシスト力の強いパワーモードで試しに走行。
平坦な道では、強力なパワーでペダルが軽くなりすぎて漕いでる感じが全くしない。好みにもよると思いますが、私の場合はのれんに腕押しのような感覚でしっくりきませんでした。
常に強力なアシストをし続けるパワーモードよりも、道などの状況に合わせて自動で調整してくれる2番目のオートモードの方が平坦な道では漕ぎやすかったです。
ただし、強い向かい風が続く時はペダルに負荷がかかるので、オートモードでも速度ギアを変えたりして漕げなくはないですが、パワーモードの方が楽に漕げます。
そのため私の場合、
- 普段:オートモード
- 進行方向がずっと向かい風の時:パワーモード
という風に使い分けています。
ちなみに一番バッテリーの消耗が減らないエコモードも試してみましたが、重い車体+子供を乗せた状態で走るにはペダルがかなり重くて無理だったので、エコモードを使うことはなさそうです。
ママより力のあるパパが運転する時にはいいのかもしれません。
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登り坂・下り坂で走った感想
登り坂でも以下のように速度ギアを変更すれば、オートモードのままでも楽々漕げました。
- 平坦な道:速度ギア3(=通常)
- ゆるやかな坂道:速度ギア2(=少し軽い)
- 角度45度以上の急な坂道:速度ギア1(=かなり軽い)
一番驚いたのが、普通の自転車なら絶対に立って漕がないと登れない、人によっては自転車を降りて登る程の急な坂道でも、速度ギアを1にすれば子供を乗せた状態でも座ったまま坂を登りきってしまえるということ。
3週間ビッケモブddに乗っている間、立って漕いだことは一度もありません。
汗だくで必死になって頑張らなくても楽々自転車に乗れるのは、女性としてとても嬉しい点だと思います。
また、子供を乗せた状態での下り道に関してもスピードが出すぎてしまわないか不安でしたが、ハンドルブレーキを握ると「キュッ」という感触が分かるほどしっかりブレーキがかかるのでブレーキでスピードを調整しながら安心して乗れています。
ビッケモブの走行以外でのメリット・気に入っている点
回復充電のおかげで電池が減らない
保育園への送り迎えでは自転車片道15分程度走っていますが、行きは電池が5%減るのに、帰りは全く減りません。
普通なら行きも帰りも同じ距離を走っているので電池の減りも同じはずですが、ビッケモブddには回復充電という機能があります。(※他のパナソニックなどの電動自転車にも同様の機能がついたモデルはあります。)
要は、下り坂でブレーキをかけるだけで勝手に充電してくれるありがたい機能のことです。
保育園までの道のりは坂道が多く、主に行きが登り坂、帰りが下り坂なので、帰りは通常の走行で消費したエネルギーと下り坂の回復充電で充電したエネルギーでプラスマイナス0になっているようです。
カゴが大きくて保育園の荷物も余裕で入る
ミナ
そんな乗る前の私の心配は無用でした。
ビッケモブddの前かごは、車体と同じカラーのワイヤーでできていておしゃれなのに、「幅41.0cm・奥行30.5cm・高さ23.0cm」と見た目以上に大容量。
着替えやバスタオルなどで保育園に持って行く荷物は結構多いですが、それでも今のところ全部入らなかったことはありません。
やっぱり駐輪場で圧倒的におしゃれ
あらためて駐輪場で他の自転車と一緒に置いてあるのを見ると、圧倒的におしゃれで洗練されています。
買う前までは、
ミナ
なんて正直見くびっていましたが、遠くから見てもビッケの自転車はビッケっていうのがわかるぐらい他とはおしゃれ度が違います。
また、チャイルドシートのシートクッションのデザインを選べるので、目立つ色・デザインのクッションを選ぶと遠くからでもすぐに自分の自転車を発見できるというメリットもあります。
ビッケモブのデメリット・あまり良くない点
車体が重くて駐輪が大変
元々子乗せ自転車自体子供が乗っても安定するように作られているので普通の自転車に比べて重いですが、ビッケモブddの場合電動アシスト自転車のためバッテリーやモーターも加わりかなり車体が重いです。
なんと車体重量は34.2kg。
ちなみに同じ子乗せ自転車のビッケシリーズのモデルでも、非電動式の自転車は24.7kgなので電動と非電動の違いだけでも+10kgあります。
そのため、走っている時は電動アシストのおかげでその重さは感じませんが、横断歩道の手前で止まってその後漕がずに少しだけ前に移動したり、駐輪場で自転車から降りた後自転車を少しだけ横に動かそうとする時などはかなり重くて大変です。
ただ、これはビッケモブddに限らず電動式の子供乗せ自転車全般にいえることなので、しかたないことでもあります。
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テモトデロックは不要
「テモトデロック」とは、名前のとおり両手をハンドルから離さず手元でハンドルが動かないようにロックできる機能です。
正直この機能は、フロントチャイルドシートを使用する(=前乗せ)場合には子供を乗せやすくて便利かもしれませんが、そうでない場合は特に必要性を感じません。
それよりも、ロックしていることを忘れたまま自転車を発車させ、走行中に曲がろうとハンドルを動かしても動かず事故になる方が怖いので私は使っていません。
グリップベルが鳴らしにくい
ハンドルの右側についていることが多いベルですが、ビッケモブddの場合、右側には前述のテモトデロックと速度ギアがついているため、ベルは左ハンドル側についています。
ベルって結構軽視しがちですが、意外に使う場面は多いです。
たとえば少し狭い道を走る時など、向かい側から歩行者が来る分には向こうも見えているので避けてくれていいのですが、困るのが自分の前に同じ進行方向で歩行者が歩いて道をふさいでいる時。
当然、歩くより自転車の方がスピードが早いから詰まってしまうのに歩行者が気づいていません。
ミナ
そんな時にベルを鳴らしますよね。
でも、利き手でない左側についていて回すことで音が鳴るグリップ式のベルでやや固めなので、うまく回せず音が出ない・・・
もう一度位置を確かめたりしている間に歩行者にぶつかりそうになり、ベルを鳴らすよりブレーキをかけて止まることになる方が多いので、私は少し使いづらいと感じています。