英語オンラインサロン『親子でABCミュージカル』メンバー大募集!

自動車保険ランキングは嘘!?元損保社員が教える正しい保険の選び方

自動車保険をどこの保険会社で入ろうか選ぶとき、あなたは何を参考にしますか?

インターネットの自動車保険ランキングの上位の保険や、FPが選ぶおすすめの自動車保険を選んでいませんか?

実はそういったランキングやおすすめの保険は信用できない情報の可能性が高いです。

私は3メガ損保の一つである国内大手損害保険会社で長年働いていたので(後に生保へ転職)、その経験から、なぜランキングは信用できないのか、保険会社が指標にしている公正な第三者機関の調査結果から正しい自動車保険の選び方をわかりすく解説します。

自動車保険ランキングは広告がほとんど

どこの自動車保険に入ろうか迷ったときに、インターネットで「自動車保険 ランキング」「自動車保険 比較」「自動車保険 人気」「自動車保険 おすすめ」などと検索るして調べる人が多いのではないでしょうか?

大体そういうキーワードで検索した時に検索結果として出てくる比較サイトやランキングサイトは、スポンサー料を貰っている広告がほとんどです。

実際に検索結果で上位に出てくる比較サイトのランキングを比べてみましょう。

価格.com自動車保険満足度ランキング2019


出典:価格.com自動車保険満足度ランキング2019

価格ドットコムというと家電の比較・ランキングサイトとして有名ですよね。知っている名前の系列の自動車保険ランキングなので、一見信用できそうな気がします。

「総合・保険料・補償内容・顧客対応・事故対応」のジャンルごとにTOP3を紹介しています。

総合ランキングでは、上図のとおり

  1. セゾン自動車火災保険
  2. チューリッヒ保険会社
  3. ソニー損害保険

となっています。

リケジョママ

すべてダイレクト系損保(直接ネットで申込みできる損保会社)ばかりなところにすでに広告のニオイが少しします…。

一方で、顧客対応部門ランキングを見ると、

  1. AIG損保
  2. ソニー損害保険
  3. 三井住友海上火災保険

事故対応ランキングでは、

  1. AIG損保
  2. 三井住友海上火災保険
  3. そんぽ24

となっています。

ここで疑問なのが、総合満足度には顧客対応や事故対応の満足度がかなりの影響を与えるはずなのに、総合ランキングと顧客対応や事故対応のランキングとかなりかけ離れているということ。(ソニー損保だけ唯一かぶっていますが)

その時点で信憑性にかけ、スポンサー料をもらっている保険会社をランダムで上位に入れている可能性が高まります。

NTTイフ自動車保険おすすめ人気ランキング


出典:NTTイフ自動車保険おすすめ人気ランキング

同じく上位に表示されるNTTイフの自動車保険ランキング(自動車比較見積りサイト)。

「NTT」とついているので「あのNTTグループによる調査なら信頼できるかな?」と思いがちですが、NTTイフは正確にはNTTグループの保険代理店の名前です。

つまり、一代理店によるランキングサイトであって、NTTによる調査ではありません。

2018年12月自動車保険新規契約数売れ筋おすすめランキング TOP5(2019年1月調査)を見てみると、

  1. セゾン自動車火災保険
  2. SBI損害保険
  3. アクサ損害保険
  4. チューリッヒ保険
  5. ソニー損害保険

と、こちらもやはりダイレクト系損保ばかりですね。

ここで知っておいていただきたいのが、東京海上日動ホールディングス、MS&ADホールディングス、損保ジャパン日本興亜ホールディングスの3メガ損保は日本の損保市場の正味収入保険料の約9割を占めているということ。

にもかかわらず、3メガ損保が全く上位に出てこないのはさすがにおかしいです。

こちらのサイトに限らず、一般に保険代理店によるランキングはあくまでその代理店での契約数なので、必然的に代理店がおすすめする(≒売りたい)保険が契約件数の上位にきたり、そもそも取り扱っていない保険会社はランキングに入らないので公平性に欠ける結果になります。

FPは自動車保険の専門家ではない

自動車保険の比較サイトやランキングサイト以外に、「FPが選んだ!おすすめ自動車保険」というのを雑誌やネット上で見かけたこともあると思います。

FP=ファイナンシャルプランナーの略で、最近では「FPは保険のプロ」という認識が浸透してきているように思います。

ここで、日本FP協会によるファイナンシャルプランナーについての説明を抜粋します。

ファイナンシャル・プランナー(FP)とは

人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。

これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
引用:日本FP協会

気づきましたか?

あくまでFPは(人生設計を含めた)生命保険のプロであって自動車保険などの損害保険のプロではないのです。

つまり、FPが選んだ自動車保険=専門家が選んだ自動車保険ではないのです。

唯一信頼できる公平な調査機関はJDパワー

では自動車保険ランキングで信頼できるものはないのでしょうか?

実は私が以前働いていた3メガ損保(国内系大手損保会社)で、会社が唯一指標にしていたのがJ.D.パワー社の顧客満足度調査ランキングでした。

リケジョママ

全社通達でランキングが共有され、「今年は自社は〇位だった。競合他社は〇位だったから、来年は(も)勝てるように頑張ろう!」という感じでした。

J.D.パワーは顧客満足度(CS)を専門に扱う世界最大規模の調査・コンサルティング会社で、アメリカのカルフォルニアで1968年から、日本国内では1990年から事業スタートしています。

J.D.パワーの調査が信頼できる理由は、

  • 企業の依頼による調査ではなく、自主企画の自主調査
    →消費者の声のみによる中立的な調査結果
  • 数千~数万人の消費者へ最大200以上の評価項目で調査
    →単なる人気ランキングではない信頼できる評価

自動車保険に限らず、生命保険、自動車、携帯電話、ブロードバンド、カーシェアなど様々な顧客満足度調査を毎年行っています。

保険料の安さではなく事故対応満足度がカギ

J.D.パワーの自動車保険における顧客満足度調査は、「新規加入満足度調査」「契約者満足度調査」「事故対応満足度調査」の3種類。

このうち重視すべき調査は、「事故対応満足度調査」です。

あなたは何のために自動車保険に入りますか?事故が起きた時に保険金を払ってもらうためではありませんか?

契約者満足度調査は、契約内容や保険料、顧客対応、事故対応などで調査されますが、事故にあっていない契約者も調査に含まれます。

そうすると、保険料が安いし契約も特に問題なくできた(けれどもしかしたら事故時の対応はよくないかもしれない)保険会社を高評価にする契約者も少なくないはずです。

リケジョママ

実際にそれぞれの調査結果を見比べてみると分かりやすいと思います。

以下は、J.D.パワーによる2018年契約者満足度調査の結果です。

代理店系保険会社のランキング

  • 1位 楽天損保(旧朝日火災)
  • 2位 AIG損保
  • 3位 東京海上日動
  • ←代理店系損保平均→
  • 4位 損保ジャパン日本興亜
  • 5位 三井住友海上
  • 6位 日新火災
  • 7位 あいおいニッセイ同和損保
  • 8位 共栄火災

ダイレクト系保険会社のランキング

  • 1位 ソニー損保
  • 2位 セゾン自動車火災
  • 3位 セコム損保
  • 4位 イーデザイン損保
  • ←ダイレクト系損保平均→
  • 5位 SBI損保
  • 6位 チューリッヒ
  • 7位 三井ダイレクト損保
  • 8位 アクサダイレクト
  • 9位 そんぽ24
MEMO
契約者満足度調査に関しては、代理店系損保とダイレクト系損保で調査項目が異なるため分かれてランキングされています。

一方で、事故対応満足度調査のランキング(全代理店)がこちら。

  • 1位 ソニー損保(★★★★★)
  • 2位 東京海上日動(★★★★)
  • 3位 AIG損保(★★★★)
  • 4位 損保ジャパン日本興亜(★★★)
  • ←業界平均→
  • 5位 イーデザイン損保(★★★)
  • 6位 セゾン自動車火災(★★★)
  • 7位 三井住友海上(★★★)
  • 8位 チューリッヒ(★★)
  • 9位 あいおいニッセイ同和(★★)
  • 10位 三井ダイレクト損保(★★)
  • 11位 アクサダイレクト(★★)
  • 12位 SBI損保(★★)

契約者満足度ランキングの代理店系損保で1位だった楽天損保と、ダイレクト系損保で3位だったセコム損保が事故対応満足度では圏外です。

つまり、楽天損保やセコム損保は保険料が安かったり契約までがスムーズだったりと使い勝手がいいかもしれませんが、肝心の事故の時に満足する結果が得られないということを意味しています。

例えば他の車や人との衝突など相手がある事故の場合には、それぞれの保険会社の担当者が折衝をして過失割合を決めるので、担当者が優秀でないと自分の過失割合が多くなって、相手からの補填が減る、もしくは自分が相手にする賠償金額が多くなる場合があります。

また、自損事故の場合で事故対応満足度が低いとなると、保険金の支払いが遅い、思ったほど補償されなかったなどが考えられます。

あなたは、何のために自動車保険に入りますか?事故をした時に補償してもらうためではありませんか?

どんなに保険料が安くても、肝心の事故の時に満足する保険金の支払いがなければむしろそれまで払った保険料が無駄になると私なら思います。

元損保社員がおすすめする自動車保険の選び方

自動車保険を選ぶ時には、J.D.パワーの事故対応満足度調査を指標にするべきだとお伝えしました。

私なら、事故対応満足度調査で業界平均を上回っている

  1. ソニー損保(★★★★★)
  2. 東京海上日動(★★★★)
  3. AIG損保(★★★★)
  4. 損保ジャパン日本興亜(★★★)

の中から選びます。(できれば、パワーサークルレーディングが★5:ベストのソニー損保か、★4:ベターの東京海上かAIG損保)

次にこの4社を最初に紹介した契約者満足度調査で見てみると、損保ジャパン日本興亜のみやや平均を下回るものの、他はソニー損保1位、東京海上3位、AIG損保2位と平均以上の上位にランクされているので全体的にも満足度が高いことがわかります。

リケジョママ

もう一つの「新規加入満足度」は、説明や意向確認がきちんとできているかで正直代理店によるものが大きいので、あまり気にしなくて大丈夫です。

上記3社なら契約全般・事故対応ともに満足できると思うので、それぞれ見積りをとってその時の代理店の対応(ソニー損保はHPの使いやすさなど)や保険料を比較して最終的にどこにするか決めるといいと思います。

ちなみにこのデータはあくまで2018年7月時点のもの。

2019年の調査を知りたい場合は、2019年7月頃になったら「JDパワー 自動車保険 2019」のキーワードで検索すれば調査結果が一般公開されているので、誰でもランキングを見ることできます。

こちらもおすすめです!
人気がん保険「メディコム」に加入する前に知っておくべき3つの注意点
生命保険会社元社員が暴露!業界の裏事情、正しい保険の選び方総集編